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エッセイ心の回診〜また明日ね〜


第九十四回 (2008年7月)

 昼下り、外線が入った。「会長さん、7月10日、お昼の時間空いていますか?」グループホーム夏桜のスタッフからだった。「大丈夫。何か?」「会長さんの誕生日です。
みんなで楽しみに待っていますから」ああ、私の誕生日が、山本さんが、会長の誕生日にって、花壇の百合を大事に育てていますよ」・・・嬉しいなー、涙がジワーッと溢れて来て鼻をする。

  パウロ病院の関連施設、春桜、夏桜、冬桜のグループホーム。ケアハウス桜、高齢者下宿桜館、有料老人ホームルルドの泉、そして、10月1日にオープンする特別養護老人ホームマリア園、なんてすごい事!私はみんなのお陰で現在(いま)がある。
そして何といい仕事をさせて頂いている事か。右も左も、前も後も分からなかった私が「会長さん」と呼ばれる事が有難くて仕方がない。
393人の患者さん、その家族の皆さん、各施設の入居者さん・・・有難くて有難くて頭(こうべ)
が垂れる。

 心の弱い私は時々挫折する。病院に行かなくてもいいのならどれほどか楽なのに・・・なんて思う事も何度あった事か。これからだってきっとある。(と断言することが間違っているのだよ)

 でもね、その都度自分を奮い立たせてくれたものは、私を慕って下さる患者さん、入居者の方達、「会長さん」と頼って下さる家族の方達の顔だった。何百の大切な命を預かっているのかを忘れたのか!と自分にヤキを入れて来た。本当はこの仕事が大好きなのです。

 天職とはよく言ったものだと思う程、私は素晴らしい仕事を与えてもらった。時々心が弱るのは、そうか、経営者に向いていないのだな。
なのに7月1日からパウロ病院の理事長に就任しました。経営者に向いていないなどと甘えてはいられないのです。患者さんの大切な命を楽しい命に一秒一秒一呼吸を大切に頑張ります。

(医療法人中山会新札幌パウロ病院会長)
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