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エッセイ心の回診〜また明日ね〜


第八十八回 (2008年2月)

 2月1日は病院行事の豆まきの日、事務長、看護部長、各病棟師長8名、巨大鬼、親分鬼の私、総勢12匹の鬼達が趣向を凝らした衣装と化粧でまずは出陣の雄叫びを上げる。

 「患者さんに喜んでもらうぞお!」親分も男言葉で気合が入る。普段は女らしい優しい師長達も野太い声で「オーツ!」と拳を振り上げ、早くも鬼になり切っている。

  ”天国と地獄”の曲と共に、鬼達は病棟に雪崩れ込んで行った。今や遅しと待ち構えていた車椅子の患者さん、ベットごとホールに移動している患者さんもいる。沢山の家族、スタッフが歓声を上げて布玉をぶつけて来た。キャーツ!ハハハハ、叫び声と笑い声が響き渡った。

  私の金の金棒はお尻を叩くとそれはいい音が出る。後ろから「福は内」とお尻を叩き走り回る。「会長さん、叩いて、叩いて」自分からお尻を突き出す奥さん。「お父さんの右手におまじないを」「ナオレナオレ」麻痺の残る右手を金棒で撫でてあげる。「孫が受験なの。お願いします」

 おばあちゃんが頭を下げる。「合格しますように。エエツイ!」念力を入れておまじない・・・
ウン!?受験するのは孫でないのかい?まツいいや、おばあちゃんを通して念力は通じるだろう。極めつけはゴールドのブラジャーの中に隠れたドデカイおっぱいだ。スポンジでできている大きなおっぱいで、男患者さんの両頬をはさんであげると「ウオツホホホ」と満面の笑み。幸せの極致。

 この日の私は8つの病棟と上野幌と青葉町のグループホームにも襲撃をかけた。赤鬼参上に不穏になる人はいなく、大きなおっぱいは皆に喜ばれた。やはり母のおっぱいは例えスポンジで出来ているニセ物と分かっていても永遠の憧れの様だ。来年の事を言ったらそれこそ鬼に笑われるが、実はこのおっぱいにめんこい乳首を付けようと思っているの。

如何?ちょっとやり過ぎ?

(医療法人中山会新札幌パウロ病院会長)
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