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心の回診

第一五六回

  パウロ病院の私の部屋の窓から中庭が一望できます。通所リハビリ「ふる里の利用者さんがゲートボールに汗を流していました。グラブを大きく力一杯に振って、ボールを追いかけています 。時折、笑い声と歓声、拍手が起きます。お花畑には、入院されている患者さんの奥さんM子さんが花壇の雑草を抜いて綺麗にしてくれていました。私は部屋を飛び出しました。「M子さんの姿が見えたので、飛んで来たワ。有難う!!」M子さんと私は花が大好き人間、一ツ大きく違う所は、私は花を眺めて幸せになる人。M子さんは私以上に花が大好き。汗をかいて雑草を抜き、締麗に花を咲かせる人。M子さんの花ボランティアは何年続いているかしら…。おかげ様で、柔らかな芝草の上で、通所リハビリ「ふる里」の利用者さん達が、ゲートボールを楽しんでいる。患者さんが職員に車椅子を押してもらって初秋の空気を体いっぱいに吸い込んで笑っているのは、心も体も元気な証拠だ。日頃の職員の優しい心が伝わって来た。「いい光景だなあ」と、思った。職員は忙しい。その忙しいスケジュールの中から楽しい時間、幸せな時間を計画し、患者さん、利用者さんと喜び、幸せを共有する姿に、さすが「介護のプロ」と感心する私。時間は使い方次第でかなりの充実した仕事が出来、問題解決も出来るもの。時間を上手に使えるか、もったいない使い方で終わってしまうかは、時間を使う人次第で大きな差が出て来るでしょう。大切な事は、現在(いま)、自分がやっている仕事が好きか?誇りをもって日々やっているか?「私は、この仕事が好きです。誇りを持ってやっています。」と言える人は、とても幸せな人だと思います。斯く言う私は、仕事が好きです。
休日、連休嬉しいです。だから365 日、頑張れるのかも知れませんね。